小水力発電とは

Small hydropower

  1. 小水力発電とは

小水力発電とは

従来の水力発電は大規模なダムを建設して行いますが、小水力発電は一般的な川をそのまま利用して発電します。比較的小さな川でも整備が可能な技術で、日本全国の様々な場所に設置することができます。環境価値、地方創生などの観点で注目されています。

私たちは、既にこの方式の発電所を約10か所稼働させており、現在20か所以上の設置場所について企画・調整を行っています。また新たな設置場所の調査も500地点以上進めている小水力発電のリーディングカンパニーです。

※件数は提携パートナーを含む

小水力発電は環境に優しい

水力発電は、石油などの化石燃料を燃やす火力発電や、放射線や放射性物質が発生する原子力発電と比べて環境に優しいクリーンエネルギーです。世界的にも脱炭素が求められている現代において大きな意義があります。

  • 水力発電

    メリット
    • 燃料を輸入する必要がない
    • 二酸化炭素を排出しない
    • 発電量を調整しやすい
    デメリット
    • 降水量の影響を受ける場合がある
  • 火力発電

    メリット
    • 安定的に効率よく発電できる
    • 発電量を調整しやすい
    デメリット
    • 二酸化炭素の排出量が多い
    • 燃料を輸入に頼っている
  • 原子力発電

    メリット
    • 安定的に効率よく発電できる
    • 二酸化炭素を排出しない
    デメリット
    • 放射性物質の管理を厳重に行う必要がある
  • 太陽光発電

    メリット
    • 燃料を輸入する必要がない
    • 二酸化炭素を排出しない
    デメリット
    • 天候により発電量が変わる

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ダムを作らず発電所を作る

そして、水力発電の中でも特に環境負荷が低いのが「小水力発電」です。小水力発電は、川の流れをそのまま利用するため、大規模にダムを建設して地形や川の流路を変える必要がありません。ですから、水生生物の生息環境に与える影響を限定的にとどめることができるという特徴があります。

小水力発電所はプレハブ小屋から住宅1軒程度の大きさになる(※砂防堰堤は既存のものを活用)
一般的な水力発電所はダムの建設が必要になる

日本の豊富な水資源を活かす”純国産”再生可能エネルギー

日本のエネルギーの自給率は先進国の中でも極めて低く、エネルギー資源のほとんどを海外からの輸入に頼っています。 そんな中で水力発電は、水資源が豊富な我が国が石油などを海外から輸入しないでできる「純国産」の発電方法であり、エネルギー自給率を高める観点で風力発電とともに期待されています。

小水力発電の構造の図